15選手が戦力外、退団の日本ハム“嵐の秋” 新庄監督の「トライアウト」も終了
アピールの足りなかった選手には厳しい通告…4年目甲子園の星も
日本シリーズの裏で、今季は9年ぶりの最下位に終わった日本ハムが、急ピッチで戦力の再構築を進めている。ここまで4年目の柿木蓮投手ら10選手に戦力外通告。ベテラン金子千尋投手は現役続行を目指して退団を選択し、大砲と期待したメジャー通算56本塁打のレナート・ヌニエス内野手も退団が決定した。
さらに、阪神との間でいち早く2対2の交換トレードも成立させた。二塁のレギュラーだったこともある渡邉諒内野手と、昨季一塁の空白を埋めた高濱祐仁内野手を放出し、齋藤友貴哉投手と江越大賀外野手を獲得した。
今季日本ハムに在籍したのは、支配下69選手と育成11選手の計80人。これから育成で再契約する選手もいるとみられるが、自ら引退を決めた育成の速水隆成捕手も含め、実に15選手が戦力外を通告されたり、退団するという激動のオフだ。
新庄剛志監督は昨秋の就任後、今季を1年間の長い「トライアウト」と位置付けると宣言、全選手に1軍でのプレー機会を与えるとした。その言葉通り、今季の支配下69選手中、1軍出場がなかったのは右肘を故障していたジョン・ガント投手だけだ。他は高卒ルーキーから、38歳の金子まで、実戦の中で力を見極めた。