ヤクルト、山田の“復活弾”はなぜ生まれた? OB専門家が指摘する「Hランプ」
5回の第3打席でオリックス宮城から左翼席へ先制の1号3ラン
■ヤクルト 7ー1 オリックス(日本シリーズ・25日・京セラドーム)
「SMBC日本シリーズ2022」は25日、京セラドームで第3戦が行われ、ヤクルトが7-1でオリックスに勝利し2勝1分とした。絶不調の山田が、1番に“昇格”し放った決勝の1号3ランを、ヤクルト、日本ハム、阪神、DeNAでプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「第2打席のHランプが特効薬になった」からの一撃だと分析した。
ここまで“逆シリーズ男”だった山田のバットが火を噴いた。両チーム無得点で迎えた5回2死一、二塁。オリックス・宮城が投じた147キロの直球を強振すると、高々と舞い上がった打球は左翼席に飛び込む先制3ランとなった。
不振に悩まされていた男が、心機一転でトップバッターとして起用され期待に応えた。会心の一発を野口氏は「チーム編成上の1番ではなく、山田哲人の復活を願った1番だと思います。4番・村上との間に2人入ったことで多少プレッシャーも少なくなった。見事な本塁打でした」と絶賛した。
復活を告げる決勝弾となったが、野口氏は「あの1本です。実力者になればなるほど、どんな形でも欲しくなるもの」と、第2打席で放ったシリーズ初安打がきっかけになったと見ている。