高津ヤクルト、PS16戦目で初の完封負けも「ダメージは残らない」 OB専門家が断言する訳

ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】
ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】

村上の第4打席は左飛に倒れるも「紙一重」

 屈辱の完封負けだったが「そこまでダメージは残らない敗戦」と野口氏は見ている。第4戦を終えレギュラー、控えを含め、ほぼ全ての打者がオリックスの勝ちパターンと対戦。1番の塩見も2安打、6番で起用された青木、当たりが止まっていたサンタナにも安打が飛び出すなど、チーム全体では好調をキープしているといってもいい。

 4番の村上に関しては「打ち取られはしたが、紙一重の内容だった」と、8回の第4打席に注目。オリックス・山崎颯がカウント3-2から投じた7球目。外角高め159キロの直球を振り切ったが、左飛に打ち取られた。

「追い込まれるまではストレートにかなり振り遅れていた。ですが、最後の1球はアジャストしている。ややこすった感じになりましたが、悪い内容じゃない。次の対戦が見ものです」

 オリックスは最速159キロの宇田川、最速160キロの山崎颯をイニング跨ぎで起用。村上と繰り広げた“力の勝負”には球場が大いに沸く場面があった。

「この勝負は今後も面白くなる。大事な場面での勝負になるので、ファンの方も楽しみが増えると思います」と、見応え十分の勝負に期待を寄せた。

 この日は6安打無得点、9残塁と課題を残したが、仕切り直しで第5戦に挑む。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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