実力者も続々…7人戦力外 トレード翌年でも厳しい現実…DeNA躍進の裏で進む“整理”
26歳の宮本さんは使い勝手の良さも…人材豊富な外野陣
外野手の宮本も、左の代打、代走、守備固めと使い勝手のいい選手で、今季6試合のスタメン出場もあった。年齢もまだ26歳。しかし、DeNAの外野陣は佐野、桑原将志外野手、タイラー・オースティン外野手、大田泰示外野手、楠本泰史外野手、関根大気外野手ら、もともと人材豊富な上、今季は蝦名達夫外野手も台頭して40試合にスタメン出場。そのあおりを食った格好だ。
捕手は今季、嶺井博希捕手、戸柱恭孝捕手、伊藤光捕手、山本祐大捕手の4人が、先発投手との相性などによってスタメンマスクを分け合った。通算347試合出場の実績がある高城は1軍出場がなく、戦力外通告に至った。嶺井は今季中に国内FA権を取得したが、その去就に関わらず、よほどの補強がない限り、来季も複数の捕手の併用は続きそうだ。大阪桐蔭高の松尾汐恩捕手をドラフト1位指名したのは、すぐにとはいかなくとも、絶対的な正捕手を育てていこうという球団側の意思表示だろう。
投手陣では、守護神の山崎康晃投手のポスティングシステムによるメジャー移籍が取り沙汰されている。残留が理想的だが、仮に流出した場合も、今季リーグ最多の71試合に登板し、防御率1.72をマークした伊勢大夢投手、来季プロ3年目を迎える入江大生投手、最速156キロを誇るブルックス・クリスキー投手ら、クローザー候補は数多い。あとは、ドラフト2位で指名した即戦力右腕のトヨタ自動車・吉野光樹投手に加え、先発候補をあと何人か補強したいところだろう。今オフの補強ぶりで、来季優勝への本気度が測れるかもしれない。
(Full-Count編集部)