禁止薬物で退団の30歳が“覚醒”、元巨人29歳は27発&25盗塁…元助っ人野手の2022年
ガルシア、グリエル兄弟、メネセス、エスコバーらがメジャーでプレーした
メジャーリーグも残すところ、アストロズとフィリーズのワールドシリーズのみとなった。リーグ優勝決定シリーズで惜しくも敗退したパドレスではマルティネス、スアレス、ジョンソンの元NPB助っ人トリオが大活躍。逆輸入組の活躍が目立つシーズンでもあった。ここではNPB時代に“問題”を起こして日本を去った選手も多い、主な野手組の2022年を紹介する。
○アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
2016年に巨人でプレーしたが、契約解除になった直後にキューバから亡命した。2018年にカージナルスでメジャーデビューし、2019年オフにレンジャーズにトレード移籍した。昨季は打率.243、31本塁打、16盗塁の活躍で新人王の最終候補に選ばれると、今季は自己最多156試合に出場して打率.250、27本塁打、25盗塁、OPS.756とさらに成績を上げた。
○ユリ・グリエル(アストロズ)
2014年にDeNAで活躍したが、2015年は来日せず自由契約になった。2016年にアストロズでメジャーデビューし、2017年には世界一に貢献。昨季は打率.319で首位打者に輝いた。今季は自己最多146試合に出場したが、打率.242、8本塁打、OPS.647と大きく成績を落とした。今季でアストロズとの契約が切れるため、来季はどこでプレーするのか注目だ。
○ルルデス・グリエルJr.(ブルージェイズ)
兄はユリ・グリエルで、父はいすゞ自動車硬式野球部などの社会人野球でプレーしたルルデス・グリエル。2015年にDeNAに加入したが、兄とともに来日せずそのまま自由契約になった。2018年にブルージェイズでメジャーデビューし、昨季は打率276、21本塁打、OPS.785とブレーク。今季は121試合に出場して打率.291、5本塁打に終わり、オフに左手首の手術を受けた。
○ジョーイ・メネセス(ナショナルズ)
2019年にオリックスでプレーしたが、シーズン途中にアンチ・ドーピング規程違反によって、日本野球機構から1年間の出場停止処分を科され、契約解除となった。2021年には東京五輪にメキシコ代表で出場し、今季はナショナルズとマイナー契約。パドレスに移籍したベルの穴を埋める形でレギュラー定着し、56試合で打率.324、13本塁打、OPS.930と大ブレークした。
○アルシデス・エスコバー(ナショナルズ)
2020年にヤクルトでプレーし、ロイヤルズの世界一にも貢献した大物助っ人として注目を集めた。昨季は古巣ロイヤルズのマイナーで開幕を迎えたが、7月にナショナルズにトレードされ、遊撃のレギュラーとして75試合に出場した。1年100万ドル(約1億4500万円)で再契約して迎えた今季は、40試合で打率.218、0本塁打に終わり、8月に自由契約となった。
(Full-Count編集部)