台湾プロ野球で珍事、14発で本塁打王 “飛ばないボール”で打高投低に異変

味全・吉力吉撈鞏冠【写真:Getty Images】
味全・吉力吉撈鞏冠【写真:Getty Images】

2021年からボールの反発係数を下げ、縫い目を高くしたことを公式に発表

 CPBL(台湾プロ野球)は27日、今季の個人タイトルを公式ツイッターで発表した。本塁打王には味全の吉力吉撈鞏冠捕手が14本で輝いた。打高投低で有名だったCPBLは、2021年から公式球の反発係数を変更。ここ2シーズンは、本塁打が激減している。

 インディアンスのマイナーでプレー経験もある吉力吉撈と林立(楽天)が14本塁打で並んだが、CPBLのルールで打数が少なかった吉力吉撈がタイトル獲得となった。林立は打率と打点もトップだったが、惜しくも3冠王を逃した。最多勝と最多奪三振には、元BC(現NOL)石川のホセ・デポーラ(中信兄弟)が輝いた。

 CPBLは2016、17年には、Lamigoの王柏融(現日本ハム)が2年連続で打率.400を超えるなど「打高投低」として知られていた。しかし、2021年からボールの反発係数を下げ、シーム(縫い目)を高く変更したことを、公式に発表。2019年の本塁打王は33本だったが、昨年は22本に減っていた。

【実際のタイトル一覧】本塁打王が14本…衝撃の台湾プロ野球タイトル一覧

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