神奈川の公立に進んだ遊撃手が「別人」の投手に 鷹育成12位から“大化け”する説得力
目標は160キロのストレート 憧れは育成から這い上がった千賀滉大投手
今春の神奈川大会、桐光学園との4回戦で、飛田は公式戦初登板初先発を飾った。その1週間前、吉田監督から、「ピッチャーとして面白い子がいるので、ぜひ見てください」と教えてもらっていたこともあり、私の期待値も高まっていた。
序盤、スピンの効いたストレートでグイグイと勝負を挑み、桐光学園打線を押し込んだ。ボールの回転が良く、ストレートを狙われていても、ファウルでカウントを稼いだ。細かいコントロールや変化球の精度に課題はあったが、期待以上のポテンシャルを見せた。
結果は8回まで投げ切り、8安打9三振5失点で、チームは2-5で敗戦。このとき、最速141キロを記録していた。
(大利実 / Minoru Ohtoshi)
○著者プロフィール
大利実(おおとし・みのる)1977年生まれ、神奈川県出身。大学卒業後、スポーツライターの事務所を経て、フリーライターに。中学・高校野球を中心にしたアマチュア野球の取材が主。著書に『高校野球継投論』(竹書房)、企画・構成に『コントロールの極意』(吉見一起著/竹書房)、『導く力-自走する集団作り-』(高松商・長尾健司著/竹書房)など。近著に『高校野球激戦区 神奈川から頂点狙う監督たち』(カンゼン)がある。