「泣くなケンシ、泣くな」 引退会見で涙の抱擁…ハム杉谷が明かす恩師への思い
栗山氏「いろいろ力を貸してやってください」
日本ハムの杉谷拳士内野手が28日、札幌市内の球団事務所で会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。会見途中では、昨年までハムで指揮を執った侍ジャパン・栗山英樹監督が登場。涙に暮れる杉谷と抱擁を交わすと、「力を貸してやってください」と呼びかけた。
14年間の現役生活に幕を閉じた杉谷。会見で栗山氏について問われると「父親のような存在。今回報告した時も『ケンシらしいね、サポートしますよ』と電話越しに話してくれて…本当にずっと支えてもらっていたなと感じました」。
こう答えたところで栗山氏が会見に登場すると、杉谷の涙腺が崩壊した。「いつも応援に来ているだろう、泣くなって。やり残したことはないですか?」と問われ、杉谷は「ないです。これから前進しようと思っています」と答え、2人は壇上で抱擁。栗山氏は「泣くなケンシ、泣くな」と声を掛けた。
栗山氏は「皆さん、これからも杉谷拳士がいろいろ頑張ると思うんで、自分の仲間だと思うので、いろいろ力を貸してやってください」と会場に詰め掛けた報道陣に声を掛けた。栗山氏が日本ハムの監督に就任した2012年から昨年までの10年間で築き上げられた2人の絆。杉谷が第2の人生を進むうえでも師の存在は大きな力になるだろう。
(Full-Count編集部)