紆余曲折の巨人1位、16年日本一捕手は1桁出場 ハム杉谷が引退…08年ドラフト組の今
巨人1位の大田はハムへトレード、“ノンテンダー”となりDeNAへ
日本ハムの杉谷拳士内野手は28日、札幌市内の球団事務所で会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。帝京高から2008年ドラフト6位で入団、通算777試合に出場し288安打をマークした。ここでは“2008年ドラフト組”の現在地を検証する。
高校生と大学生・社会人の分離ドラフトが撤廃され、4年ぶりの一括開催となった2008年。注目された田澤純一はメジャー挑戦を表明し、指名する球団はなかった。1位指名選手で今季NPBでプレーしたのはDeNA・大田泰示と中日・大野奨大の2選手だった。
東海大相模高から巨人に入団した大田は大砲候補として期待されたがなかなか1軍に定着できず、2016年オフに交換トレードで日本ハムへ。加入1年目の2017年に初の規定打席到達、2019年には20本塁打を記録した。昨年オフに「ノンテンダー」となり、今季はDeNAでプレー。62試合で打率.278、5本塁打をマークした。大野奨は東洋大から日本ハム入団。日本一になった2016年にはゴールデングラブ賞を受賞した。2017年オフにFAで中日移籍。今季は8試合出場にとどまった。
最も実績を残しているのは大阪桐蔭高から西武に3位入団した楽天・浅村栄斗。2013年に初の打点王になると、2018年も2度目のタイトルを獲得してリーグ優勝に貢献。同年オフに楽天へFA移籍し、2020年には本塁打王に輝いた。今季も全試合に出場し、27本塁打をマークした。ベストナイン6度、ゴールデングラブ賞に2度輝いている。