MLBが11月予定の「コリアシリーズ」を突然中止 100年ぶりオールスター訪韓予定も
MLBから中止伝達受けた韓国側は遺憾の意
韓国プロ野球を統括する韓国野球委員会(KBO)は29日、メジャーリーグ機構がこの日午前、主催者との契約履行問題などを理由に、11月11日から4試合予定されていた「MLBワールドツアー コリアシリーズ」を中止すると伝えてきたと発表した。開幕まで2週間を切った中で異例の事態。11、12日は釜山市の社稷(サジク)野球場、14、15日はソウル市の高尺スカイドームで行われるはずだった。
すでにタイガースのAJ・ヒンチ監督がMLBチームの監督を務めるなど、チーム構成も進んでいた中で突然の中止となる。出場選手も一部発表されており、昨季大谷翔平投手を最後にかわして本塁打王となったサルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)や韓国人メジャーリーガーのキム・ハソン内野手(パドレス)が出場予定となっていた。
KBOが公式ホームページで発表した「KBOの立場」という文書によると、MLBの要請に応じて韓国チームを構成し、MLBチームとの試合を準備してきたKBOは「中止によって国内の野球ファンの信頼を守れなかった点、試合を準備してきた選手が受ける被害等について、遺憾の意をMLB側に伝達する」としている。
メジャーリーグのオールスターチームが韓国を訪れるのは、1922年にケイシー・ステンゲル、ウェイト・ホイト、ハーブ・ぺノックらがアジアを訪れ、日本、韓国、中国でプレーして以来、実に100年ぶりとなる予定だった。
(Full-Count編集部)