2年連続沢村賞、160キロ右腕、3投手がTJ手術 オリの連覇を支えた16年“神ドラフト”

オリックス・山本由伸、山崎颯一郎、今オフ戦力外通告を受けた澤田圭佑(左から)【写真:荒川祐史】
オリックス・山本由伸、山崎颯一郎、今オフ戦力外通告を受けた澤田圭佑(左から)【写真:荒川祐史】

2016年のドラフトでは山本由伸、山岡泰輔、山崎颯一郎らが入団

 ヤクルトとの日本シリーズで死闘を演じているオリックス。2年連続最下位(2019、2020年)から、リーグ連覇という急上昇の原動力となったのが強力な投手陣だ。ここでは先発、リリーフでチームの中心して活躍する“2016年ドラフト組”の現在地を振り返ってみる。

 史上初となる2年連続の“4冠”を達成したスーパーエースが指名されたのが、この2016年ドラフトだ。オリックスは1位で東京ガスの山岡泰輔投手を単独指名すると、2位で立正大の黒木優太投手を獲得した。

 山岡はルーキーイヤーから先発ローテーションの一員として活躍し、2019年には13勝(4敗)を挙げ、最高勝率(.765)のタイトルも獲得。将来のエース候補と期待されたが、昨季は右肘を手術した影響で自己ワーストの3勝止まり。それでも今季は22試合に登板し6勝8敗、防御率2.60と復活の兆しを見せている。

 150キロを超える直球が武器の黒木はルーキーイヤーの2017年から中継ぎでフル回転し、55試合で6勝3敗2セーブ、25ホールド、防御率4.22の活躍。だが、翌年は39試合の登板に留まると2019年には右肘のトミー・ジョン手術を受けリハビリに専念。今季は4年ぶりに1軍復帰を果たし、セーブもマークした。

山本由伸はルーキーイヤーの17年に先発としてプロ初勝利、翌18年はリリーフで54試合に登板

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