明大が逆転で立大下し春秋連覇に望みつなぐ 宗山が決勝弾…来週慶大の結果待ち

逆転2ランを放った明大・宗山塁【写真:荒川祐史】
逆転2ランを放った明大・宗山塁【写真:荒川祐史】

早慶戦で早大が勝ち点挙げれば明大Vという状況

 明大は30日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグで、立大2回戦に4-2で逆転勝ち。勝ち点4で今季の日程を終了した。来週末の早慶戦で早大が勝ち点を取り、慶大が勝ち点を現在の4から伸ばせなければ、勝率の差で明大に2季連続42回目の優勝が転がり込む。

 1-2と1点を追って迎えた8回、明大は無死二塁の好機に3番の宗山塁内野手(2年)が右翼席へ逆転2ランを放った。宗山の本塁打はリーグ最多に並ぶ今季4本目。右投げ左打ちの遊撃手で、2年ながら春季リーグでは打率.429で首位打者に輝いた。

「ちょっと詰まっていたのですが、ライトの方を越えてくれと思いながら走っていました」と宗山。下級生らしからぬ勝負強さを発揮し「試合を左右するような、ここ一番の場面での打撃を大事にしています。そこでどう結果を出すかを意識しながら取り組んでいます」とうなずいた。この回、なおも2死二塁とし、蓑尾海斗捕手(4年)の中越え適時二塁打で貴重な追加点も奪った。

「天皇杯をつかめるチャンスは残った。(優勝した場合に出場する)明治神宮大会へ向けてスタートを切ります」と田中武宏監督。とはいえ、あくまで他力本願。優勝は次週の早慶戦の結果しだいとなった。「伝統ある早慶戦を語れる立場ではありません。意地のぶつかり合いで、両校それぞれの思いもあるでしょう。どちらがどうとは言えない。両校とも頑張って下さい」と苦笑するしかなかった。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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