30歳投手と交換で失った“大谷翔平のライバル” 米紙が回顧「6年前に想像できれば」
アストロズがアルバレスを獲得した裏には敏腕スカウトの存在
ただ、その6年後にアルバレスはワールドシリーズでプレーしていた。記事は「メジャーで最も恐れられる打者の1人」と評している。マイナーA級からAAAまでを2年半で通過。メジャーデビューした2019年には、87試合で27本塁打し新人王。今季は初の球宴にも選ばれた。アルバレスのデビュー後、アストロズがワールドシリーズに進出できなかったのは、膝の手術で2試合の出場に終わった2020年だけ。完全にチームの浮沈を握る選手となった。
アストロズのアレックス・シントロン打撃コーチは「私は彼をデビッド・オルティス(元レッドソックス)やカルロス・デルガド(元ブルージェイズ)といった打者になぞらえる。大きな場面を恐れない男だ。私が担当した中で、私が見た中で最高の1人だ」と高く評価している。
ドジャースは2016年のトレード当時、プレーオフに向けての補強として、30歳の防御率7点台近い救援投手に声をかけた。そしてアストロズも、スーパースターを手に入れられると知って獲得したわけではない。何より、当時のアルバレスは体は大きかったが、バットに当てることに優れたコンタクトヒッターだった。
ここで光るのが、アストロズのスカウトだったチャーリー・ゴンザレス氏の目だ。2016年にもアルバレスとの契約を進言していたが、その時は予算が合わずにドジャースとの獲得競争に敗れたのだという。
記事はアルバレスの現在について「彼は、長くスランプに陥ることがほぼないほど優れた選手だ。ドジャースがこの姿を、6年前に想像することができれば……」と締めくくられている。
(Full-Count編集部)