異例の“出戻り”トレードが2件、楽天の主砲はFA行使せず残留…2日のプロ野球去就

西武に移籍した佐藤龍世、巨人に移籍した長野久義、楽天・浅村栄斗(左から)【写真:荒川祐史】
西武に移籍した佐藤龍世、巨人に移籍した長野久義、楽天・浅村栄斗(左から)【写真:荒川祐史】

丸佳浩の人的補償で広島へ移った長野久義が巨人復帰

 2日の球界ではトレードが2件成立した。巨人が広島の長野久義外野手をトレードで獲得したと両球団が発表、長野は5年ぶりの古巣復帰となる。また西武の山田遥楓内野手と、日本ハムの佐藤龍世内野手の1対1のトレードが両球団で合意に達し、両球団が発表した。佐藤はわずか1年半で古巣へ異例の“出戻り”となる。

 37歳の長野にとっては5年ぶりの古巣復帰。日本ハムとロッテの指名拒否を経て、2009年ドラフト1位で巨人入り。2019年に巨人がFAで獲得した丸佳浩外野手の人的補償として広島へ移籍していた。今季は自己ワーストの1軍58試合出場にとどまったものの、7月16日の巨人戦(東京ドーム)では満塁弾を含む2打席連発で5打点を挙げていた。

 また、日本ハムから西武にトレードとなった佐藤龍世内野手も、日本ハム在籍はわずか1年半での“出戻り”となる。2018年ドラフト7位で富士大から西武入り、昨季途中に日本ハムへ移籍していた。今季は移籍後初本塁打を放つなど37試合に出場している。

 代わって西武から日本ハムへ移る山田遥楓内野手は、2014年ドラフト5位で西武に入団し、2018年にプロ初出場。2021年は自己最多の98試合に出場し、今季は74試合の出場で打率.200だった。日本ハムは手薄な二遊間の補強に動いたとみられる。

 また10月31日からFA資格の行使期間に入っており、2日は権利を持つ楽天の浅村栄斗内野手が来季以降の契約に合意し、残留が決まったと発表された。球団を通じて「私、浅村栄斗は楽天イーグルスに残留することを決めました。決め手は、石井GMから自分が必要だと言っていただき、すごく嬉しかったこと、そして4年間一緒に戦ってきたイーグルスのメンバー、スタッフ、球団職員の皆さん、日ごろから温かく応援してくださるイーグルスファンの皆さんと改めて優勝がしたいと思ったからです」とのコメントを発表し、優勝への思いを語っている。

 今オフのFA宣言期間は9日まで。10日にFA宣言選手が公示され、11日から各球団との入団交渉が可能となる。

(Full-Count編集部)

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