戦力外終了で出揃った“まだやれる選手” 2軍で防御率1点台、打率3割超の好成績も
通算700試合出場の広島安部は2軍で打率.368をマーク
プロ野球の戦力外通告期間が1日に終了した。第1次、第2次と合わせ、今季も12球団で100人を超える選手が通告を受けた。8日には12球団合同トライアウトが開催され、終了後に新たな移籍先との交渉が解禁となる。今回は成績などをもとに“掘り出し物”となる可能性のある選手をピックアップする。
広島の安部友裕内野手は今季は1軍出場なしに終わったが、ウエスタン・リーグでは37試合の出場で打率.368をマークした。昨季は85試合で打率.252。一塁、二塁、三塁を守った貴重なユーティリティプレーヤーだった。2007年高校生ドラフト1巡目で入団した33歳は、広島一筋15年で通算700試合出場と実績は十分だ。
同じくユーティリティプレーヤーといえるのがDeNAの倉本寿彦内野手。2017年には全試合フルイニング出場。年々出場機会を減らしたが、二塁、三塁、遊撃を守る貴重なバックアップ要員でもあった。
楽天の釜田佳直投手は2011年ドラフト2位で金沢高から入団し、1年目にいきなり7勝を挙げた。2014年に右肘のトミー・ジョン手術を受けたが、2016年には再び7勝をマーク。白星は2019年以来遠ざかっているもの、まだ29歳で再起する可能性は十分にある。
2015年ドラフト1位・巨人の桜井俊貴投手は、今季は8試合の登板で2勝、防御率は14.04と不振。しかしイースタン・リーグでは35試合で5勝0敗、防御率2.36という成績を残している。
楽天の福井優也投手は2010年の広島ドラフト1位。2018年オフにトレードで楽天へ加入し、今季は11試合の登板で防御率4.09に終わったものの、同リーグでは20試合で防御率1.37と圧倒的な数字を残した。DeNAの宮本秀明外野手も1軍では29試合で打率.139と高い壁に阻まれたが、同リーグでは52試合に出場し打率.347、16盗塁と躍動。持ち前の俊足を必要とする球団はあるだろうか。
(Full-Count編集部)