充実戦力も…日本一連覇逃したヤクルト 韓国で成功の左腕は未勝利で補強は機能せず

ヤクルト・山本大貴、高津臣吾監督、パトリック・キブレハン(左から)【写真:小林靖】
ヤクルト・山本大貴、高津臣吾監督、パトリック・キブレハン(左から)【写真:小林靖】

マイナー通算158発のキブレハンは出場11試合目で衝撃の1試合3発も…

 ヤクルトは今季、2年連続のリーグ優勝を果たした。圧倒的な力でクライマックスシリーズも勝ち上がったが、オリックスとの日本シリーズでは2勝1分けからまさかの4連敗を喫して球団初の日本一連覇を逃した。昨オフや今季途中の補強は“消極的”と言えたが、新戦力の活躍はどうだったのだろうか。

 投手ではAJ・コール投手とアンドリュー・スアレス投手を獲得。コールは救援で34試合に出場して防御率2.75、6ホールドで、8月16日に登録を抹消されてからは出番がなく、大事なシーズン終盤には戦力になれなかった。昨季韓国球界で10勝をマークしたスアレスは6試合の登板で防御率6.23。期待値を下回ったことは否めない。

 4月に加入したマイナー通算158発のパトリック・キブレハン外野手は、出場11試合目となった8月27日DeNA戦で来日初本塁打を含む1試合3本塁打という衝撃的な活躍を見せたが、9月は月間打率.173に落ち込むなど徐々に輝きを失った。10月30日の日本シリーズ第7戦は「2番・左翼」で先発出場も2打数無安打で6回に代打を送られた。坂本光士郎投手との交換トレードで7月に獲得した山本大貴投手は、わずか5試合の登板で防御率7.94に終わった。

 助っ人では来日4年目を迎えてリーグ2位の38セーブをあげたスコット・マクガフ投手や、いずれも2年目のホセ・オスナ内野手、ドミンゴ・サンタナ外野手が奮闘したが、新戦力は物足りない結果に終わった。日本一奪回を目指し、今オフはどのような補強に動くのだろうか。

(Full-Count編集部)

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