育成入団も僅か1年で出た“答え” 引退の捕手、新人記録の右腕…分かれた明暗
ハム速水は引退、楽天・宮森&西武・滝澤が支配下昇格…1軍で躍動
先月20日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」では育成で57選手が指名された。将来を見据えた指名だが、昨年の育成ドラフトで指名された選手では今季2選手が支配下登録され1軍で躍動。一方、1人がシーズン中に退団、シーズン後に引退を表明した。
昨年の育成ドラフトで指名を受け、今季1軍で活躍したのは楽天の育成1位・宮森智志投手、西武の育成2位・滝澤夏央内野手。四国IL高知から入団した宮森は2軍で17セーブと活躍し、7月30日に支配下登録。初登板の8月2日ロッテ戦から9月19日の西武戦まで、プロ野球タイ記録のデビューから22試合連続無失点をマークした。今季成績は26登板で1勝1敗1セーブ、7ホールド、防御率1.54だった。
高卒新人の滝澤は164センチと小柄ながら躍動感あふれるプレーを2軍で披露し、5月13日に支配下登録。怪我で離脱していた源田の代わりに同日の楽天戦で「2番・遊撃」でデビューして初安打を記録する活躍を見せた。48試合に出場して打率.224(85打数19安打)をマークした。
一方、1年で現役に見切りをつけた選手も。日本ハムの育成ドラフト2位・速水隆成捕手の現役引退は10月4日に発表された。25歳の速水は桐生第一高、BC群馬を経て入団。2軍で66試合に出場し打率.190、5本塁打、14打点の成績だったが終止符を打った。
また、西武は国学院大から育成ドラフト4位で入団した川村啓真外野手から退団の申し出があり、受理したと6月に発表している。本人から一身上の都合で退団したいとの申し出があったという。
この年に育成ドラフトで指名されたのは51選手。宮森、滝澤のようにブレークする選手が来季以降出てくるか。注目される。
(Full-Count編集部)