清原氏の長男・正吾、グラウンドで号泣「情けなくて」 待望デビューも「申し訳ない」

リーグ戦初打席でライトフライに倒れた慶大・清原正吾【写真:上野明洸】
リーグ戦初打席でライトフライに倒れた慶大・清原正吾【写真:上野明洸】

5回に代打でリーグ戦デビュー、豪快スイングで右飛

 かつて西武、巨人などで活躍し、NPB歴代5位の通算525本塁打を誇る清原和博氏の長男で、慶大2年の正吾内野手が6日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグの早大2回戦で、代打としてリーグ戦初出場を果たした。チームは2連敗を喫し、目前で優勝ならず。清原も悔し涙に暮れた。

 4-8と4点ビハインドの5回に出番は回ってきた。1死二塁のチャンスで、斎藤快太内野手(2年)の代打として、背番号「49」がベンチからバットを持って現れると球場がざわめいた。そして「代打・清原君」がコールされると、大きな拍手と歓声がおこった。

 代打らしく、早大の2番手左腕・齋藤正貴投手(3年)の初球をフルスイングし三塁側へのファウルに。そして2球目を打って右飛に倒れた。悔しそうにベンチへ帰る清原の背中には、大きな拍手が送られた。

 前日5日の1回戦でリーグ戦初のベンチ入りを果たすも、出番なく終わっていた。堀井哲也監督は「状態が上がっていて、最近は紅白戦などでチームで一番ホームランを打っている。一塁守備も安定しているので」と背番号を与えた理由を話していた。

 記念すべき初打席を経験したが、チームは2年連続の秋制覇とはならず。試合後、清原はグラウンドで号泣した。「僕自身の内容も非常に情けなくて、悔しくて。先輩に迷惑をかけてしまったんじゃないかと、申し訳ない気持ちと、4年生ともう野球ができないというのを考えたら信じられなくて。悔しいです」と涙ながらに語った。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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