転落の“最強守護神”に迫られる「苦渋の選択」 PSで屈辱も…大型契約は「難しい」
歴代7位の通算394セーブを記録している最強守護神が岐路に立たされている
ドジャースからFAとなったクレイグ・キンブレル投手の去就に、注目が集まっている。かつての最強守護神も、ここ4年間は不安定な投球。今季はポストシーズンのロースターから外れる屈辱も味わった。年俸1500万ドル(約23億円)は中継ぎ投手としては高給で、同じ規模の契約を得られるかは未知数な状況だ。米メディアは「苦渋の選択を迫られるだろう」と指摘している。
34歳にして歴代7位の通算394セーブをマーク。投球前に見せる独特のポーズは、日本の野球ファンの間でもお馴染みだ。元ヤンキースのマリアノ・リベラ氏の歴代最多652セーブを超えてもおかしくないペースで数字を積み上げていたが、2019年にレッドソックスからカブスに移籍したのを転機に、キャリアが暗転した。米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、「この4年間は見事に安定していない」と辛辣に評している。
カブス時代の2019年は23登板で防御率6.53、2020年は18登板で防御率5.28と最悪の2シーズンを過ごす。2021年は39登板で防御率0.49と復活を遂げたが、同じくシカゴを本拠地とするホワイトソックスにトレードされると、24試合で防御率5.09と再びつまずいた。今季はドジャースで63試合に登板し、6勝7敗22セーブ、防御率3.75。記事では「目を覆いたくなるほどの酷さではなかった」と評したものの、奪三振率、与四球率、ゴロ率などの指標は、全盛期からほど遠かった。
ポストシーズンのロースターから外されたことを考えると、世界一を狙う球団が守護神として大型契約で迎え入れるとは考えにくい。「優先するのはお金なのか、勝てるチームに入ることなのか、守護神の座なのか。近年は苦戦続きのため、3つすべてを手に入れるのは難しいかもしれず、本人は苦渋の選択を迫られるだろう」と予想されている。
(Full-Count編集部)