村上は日本の4番で「問題ない」、適時打の佐藤輝に不安… 豪州戦で見えた収穫と課題
ソフトバンク・周東は「日本の大きな武器になる」
伏兵の活躍も見逃せない。6点リードとなった6回に阪神・近本の代走として起用されたソフトバンクの周東が二盗に成功。1死一、二塁となり、ヤクルト・山田の左前適時打で一気に生還した。
「1点を取りに行く場面を想定して、栗山監督はメンバーに選んだと思う。警戒される中でも仕事をこなし、期待に応えた。競った試合には絶対に必要な選手。日本の大きな武器になると思います」
序盤は僅差の展開が続いたが、終わってみれば先発全員安打の12安打8得点。力の差を見せつける形となった。「やや相手のレベルは劣りますが、予選で当たる対戦相手なので『日本は手強い』と思わせただけでも十分でしょう。来年3月までにどのようなメンバー構成になるか楽しみです」と新井氏。
ロッテの佐々木朗が先発する10日の試合は、WBCに向けた今年最後の試合になる。3大会ぶりの世界一に向け、“栗山ジャパン”は多くの収穫を得ておきたいところだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)