専門家も絶賛「攻略は難しい」 国際球も問題なし…侍Jで欠かせぬ“第2先発”の適性
5回から2番手として登板し4イニングを1安打無失点、7奪三振の回答
野球日本代表「侍ジャパン」は9日、札幌ドームで豪州代表との強化試合を行い、8-1で勝利した。猛アピールに成功したのが、“第2先発”で登板した巨人・戸郷翔征だ。4回無失点の快投を見せた右腕に、オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「国際球も見事に操った。1回の対戦で攻略するのは難しい」と、太鼓判を押した。
鮮やかな侍デビューを果たした。戸郷は1点リードの5回から登板すると、4イニングをわずか48球でで終える“満点回答”。最速150キロの直球にスライダー、フォークを駆使して1安打無失点、7奪三振と豪州打線を制圧した。
NPB球と比べ滑りやすく、国際大会で多くの投手が苦しんできたボールを完璧に操った右腕を、新井氏は「全く苦にすることなく、シーズンと同じように投げ切った。球数制限があるWBCでは第2先発は重要視されるなかで、非常に素晴らしい結果を残したのではないでしょうか」と、適性を見せつけた投球内容に目を細めた。
来年3月に開催される本戦では、エンゼルス・大谷翔平、オリックス・山本由伸、ロッテ・佐々木朗希らが先発ローテを担う可能性が高い。今回の強化試合では第2先発を含めたリリーフ陣の選別作業が、一つのポイントになっている。