8得点の猛攻も「ちょっと嫌だな」 “WBC前哨戦”で侍J栗山監督が口にした不安

投手コーチは元ハム・マイケル中村氏「日本打線はアグレッシブ」

 さらに侮れないのは、日本をよく知る首脳陣だ。投手コーチを務めるのは日本ハム、巨人、西武で主に抑えとして通算104セーブを挙げたマイケル中村氏。「打線の印象は、とてもアグレッシブ。初球からどんどん打ってくる積極的な姿勢が目立つ」と侍ジャパンを分析する。「今後、対応策を練って試合の流れを見ながら投手起用をしていきたい」と闘志を燃やした。また、デービッド・ニルソン監督も、中日で「ディンゴ」の登録名で所属した経験がある。

 この日、4打数1安打1打点だった佐藤輝も「きれいな回転ではないなというのは感じました」と日本投手とは違う球質を実感。5回にはフェンスに直撃の中越え二塁打を放った一方で、2三振も喫した。近本も「凄い静かだなあって感じでした」と雰囲気の“不気味さ”も感じていた。

 来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、1次ラウンドでの対戦が決まっている。WBCでは初対戦となるが、過去には2004年のアテネ五輪準決勝で0-1で完封負けを喫している。豪州ウィンターリーグはまだ開幕前、シーズンを通じ調整ができれば、“ダークホース”として立ちはだかるかもしれない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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