戦力外の3選手がヤクルト“再生工場”へ 新庄ハムは3件目のトレード 10日の去就
中日戦力外の三ツ俣がヤクルトへ、ハムは石川亮とオリ左腕を交換
12球団合同トライアウトが終了し、NPBの各球団は戦力外となった選手との交渉が解禁となっている。10日はセ・リーグ優勝のヤクルトが、前中日の三ツ俣大樹内野手と前阪神の尾仲祐哉投手、前巨人の沼田翔平投手の獲得を発表した。また日本ハムの石川亮捕手と、オリックスの齋藤綱記投手との交換トレードが成立したと両球団から発表された。
ヤクルトが獲得した三ツ俣は、8日に行われた12球団合同トライアウトで前ヤクルトの寺島から中前打を放ち3打数1安打。遊撃守備でもそつのないプレーを見せた。2010年のドラフト2位で修徳高(東京)からオリックス入りし、2014年途中に中日にトレードで移籍した。今季は自己最多タイの58試合に出場したが、10月に戦力外通告を受けていた。
尾仲は2016年ドラフト6位でDeNAに入団。2017年オフに阪神からFA移籍した大和の人的補償として阪神へ移籍。今季1軍では1登板に終わり、戦力外通告を受けた。小柄ながら150キロの直球を投げる。沼田は2018年育成ドラフト3位で巨人に入団。2020年5月に支配下選手登録、同8月にプロ初登板も果たした。1軍では通算7試合で0勝0敗、防御率9.45の成績だった。
また日本ハムの石川亮捕手とオリックスの齋藤綱記投手との交換トレードが10日に成立した。新庄剛志監督率いる日本ハムは今オフ早くも3件目のトレード成立で、積極的に動いている。
石川亮は2013年ドラフト8位で帝京高から日本ハムに入団。今季は出場23試合どまりで、打率.156と打撃が課題だった。齋藤は2014年ドラフト5位で北照高からオリックスに入団。2020年にリリーフとして32試合に登板し、1勝1敗4ホールド、防御率4.01と頭角を現したが、今季はわずか5試合登板で防御率6.75だった。
石川亮は「この移籍がマイナスなことではないということを、プレーを通じてしっかり見せたいと思います。ルーキーに戻った気持ちで、新しいチームでこれからも頑張りたい」とコメント。齋藤も「新天地で活躍する事が、こうした機会を作っていただいたバファローズ、ファイターズ両球団への恩返しになると思っています」とコメントした。