佐々木朗希は「世界で最もいい投手の1人」 159キロで4回ゼロ封、敵軍から称賛の嵐

豪州戦に先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
豪州戦に先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

元日本ハムのマイケル中村コーチ「フォークボール、直球、球速、どれも印象に残った」

 野球日本代表「侍ジャパン」は10日、札幌ドームで「侍ジャパンシリーズ2022」オーストラリア戦に臨み、9-0で完封勝ちした。ロッテの佐々木朗希投手は最速159キロの剛速球を武器に4回4安打無失点と好投。世界にインパクトを与える投球となった。

 上々の侍ジャパンデビューとなった。初回無死一、二塁では外角に決まる155キロで見逃し三振。続く打者も遊ゴロ併殺打に打ち取った。3回1死二塁、4回2死一、三塁と毎回走者を背負ったものの、後続を打ち取った。球種は150キロ後半の直球とフォークとほぼ2球種。本調子でない中でもゼロに抑えたのは、さすがだった。

「札幌ドームのマウンドは初めてで、ボールもいつもと違ったので、探りながらでしたが、徐々に修正しながら投げました。課題も出たので、そこは今後対応したいと思います。このチームで投げられたことは良い経験になりました」

 オーストラリアとは来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドでも対戦する。「ディンゴ」の登録名で中日に所属したデービッド・ニルソン監督は、「やはり現時点で世界で最もいい投手の1人。球が速いだけでなく、スプリットも使って抑えてきた。繋げそうな場面があったが、うまく抑えられた」と目を丸くした。

 かつて日本ハムでプレーしたマイケル中村投手コーチは「先発の佐々木投手の事は知っていたが、実際に自分の目で見て、フォークボール、直球、球速、どれも印象に残った」と衝撃を受けた様子。佐々木からマルチ安打をマークしたケネリーも「やはり素晴らしい投手だと思います。なんとなく打つことができたが、最終的には圧倒された。球が速いだけでなく、変化球も素晴らしかった」と振り返った。若き剛腕は敵軍の脅威となりそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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