菊池雄星に突きつけられた“厳しい現実” 大物代理人が指摘した不振の一因

ブルージェイズ・菊池雄星【写真:ロイター】
ブルージェイズ・菊池雄星【写真:ロイター】

メジャー4年間で1度も白星先行せず…今季も6勝7敗、防御率5.19

 米大リーグのゼネラルマネジャー(GM)会議が9日(日本時間10日)、2日目を迎え、開催地のネバダ州ラスベガスの会場では大物代理人として知られるスコット・ボラス氏が日本メディアに対応。代理人契約を結ぶブルージェイズの菊池雄星投手の来季についての見通しを語った。【ラスベガス=木崎英夫】

 今季からブルージェイズへ移籍し、先発ローテーションの一角としてフル稼働が期待されながらも、最終的にはブルペンでシーズンを終えた菊池。前年まで在籍したマリナーズでの3年間で1度も白星が先行したシーズンはなく、2022年も6勝7敗、防御率5.19の成績だった。3年契約で移籍した新天地の初年度に不甲斐ない投球が続いたが、ボラス氏は不振の一因をこう表した。

「トロントでの1年目は、投球のスタイルも対戦相手のデータにもこれまでとは違ったチーム流に馴染ませなければならず、適応が求められた」

 移籍後、菊池はピート・ウォーカー投手コーチのアドバイスにより、球速の出るカットボールを捨てて変化量の多いスライダーを速球と組み合わせる配球に変えた。理由は、マリナーズ時代のデータ分析から、多投していたカッターが実は効果的な打ち取り方とはリンクしていなかったことだった。そして、体の横振りを抑えるための工夫として、菊池はプレートの踏み位置を一塁寄りから三塁側へと変更。ただ、シーズンが終盤にかかる頃には足場は一塁側に戻っていた。

菊池にブルージェイズGM「ローテ入りを争うことになる」

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