FAジャッジ獲りにジャイアンツが本腰? 巨額資金が必要も自信「最高のチームつくるだけ」

ヤンキースからFAとなったアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
ヤンキースからFAとなったアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

ジャイアンツは昨季は107勝も今季は81勝81敗と“急落”

 今季ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ外野手について、ジャイアンツが獲得を目指していると米全国紙「USAトゥデイ」などが伝えた。

 10日(日本時間11日)までネバダ州ラスベガスで行われていたGM会議で、ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長が、FA市場で全力を尽くすと公言。昨季107勝をあげたが、今季は81勝81敗という平凡な成績に急落しているだけに“本気”だ。カルロス・コレアら遊撃手にも興味を示し、オプトアウト(契約破棄)した左腕のカルロス・ロドンを呼び戻すか、あるいはジェイコブ・デグロムらを獲得するなどして先発投手を獲得する考えがあるとしている。

 ザイディ編成本部長は「財政的な観点から考えると、我々が契約要求に応えられないような(FAの)選手はいないだろう。だから、あとはお互いの利害が一致するかどうか、どうやって我々が最高のチームをつくるかだけが問題だ」と語った。

 ジャッジの故郷は、オラクルパークから約2時間のところにあるカリフォルニア州リンデン。これを利用して、ジャイアンツは、バリー・ボンズ以来、球団の最大の魅力になるかもしれないジャッジを、もてなそうと計画している。「以前ブライス・ハーパーやジャンカルロ・スタントンが恐れ、彼らをジャイアンツから遠ざけた球場が今では打者にとってニュートラルだという調査結果を見せるだろう。そして、絶対勝ちたいことを強調し、ジャッジを中心としたチームづくりをすることを約束するだろう」と同紙は分析した。

 代理人を務めるスコット・ボラスは、「彼ら(ジャイアンツ)は(FA市場で)凄くアグレッシブになるだろう」と述べた。ジャイアンツに30本塁打以上打ったことのある選手はバリー・ボンズ以降いない。それだけに「ジャッジはジャイアンツに即座にスターパワーをもたらし、本拠地の顔となり、再びジャイアンツを強力なチームにすることさえできるかもしれない」と期待されている。

 ザイディ編成本部長は「毎年プレーオフに出たい」「開幕日にロースターが大幅に改善されていなければ、私はがっかりするだろう。そのためにはトップフリーエージェントを獲得することが、実に魅力的な方法だ」と語っている。十分な資金があり、強く熱い願望があり、2010年から2014年の間に3度ワールドシリーズを制した素晴らしい歴史もある。幼少期にリッチ・オーリリアのファンだったジャッジがジャイアンツ入りすることはあるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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