トライアウトから1週間で“区切り”…引退決断が続々「連絡をいただくことは無かった」
前広島の安部や前日本ハムの谷川が引退決断
8日に開催された「12球団合同トライアウト」から1週間余りが過ぎた。早々に新天地が決まった選手はわずかにいるが、参加した49人の多くは“次の道”を決断するタイミングでもある。独立リーグや社会人で現役を続ける選択肢もある中、ユニホームを脱ぐことを決めた選手が続々と出てきている。
広島から戦力外通告を受けた安部友裕内野手は16日、自身のインスタグラムで「現役を引退する事になりました」と報告。カープ一筋15年。「一度きりの人生、全て悔いなく過ごすのは難しいですができる限り後悔のないように取り組んできたつもりです」と胸を張る。
トライアウトでは4打数1安打。選手としてのユニホーム姿は見納めで、第2の人生へと進んでいく。「僕なりに走り続けたプロ野球生活は終わり来年から社会人1年目として活動していきます。これからは今までいただいてきたご恩をもっと大きなものにして僕の方から皆様へお届けに伺いたいと思っています」と前を向いた。
楽天は同日、釜田佳直投手の現役引退を発表。2011年ドラフト2位で入団した釜田は、1年目に7勝を挙げて大きな期待を寄せられた。しかし、故障にも悩まされて今季限りで戦力外に。「トライアウトを受けましたが連絡をいただくことは無かったので、引退という形をとらせていただくことになりました」とのコメントを発表した。
日本ハムを戦力外になった谷川昌希投手も同日、自身のツイッターに「5年間でしたが沢山の応援本当にありがとうございました」と投稿した。2017年ドラフト5位で阪神に入団。2021年にトレードで日本ハムに加入した。通算43試合で2勝1敗、防御率5.33。「期待に応えられず悔しい思いですが第3の人生をしっかり前を向いて自分らしく進んで行こうと思います!」と綴った。
早い段階で区切りをつければ、次なるステップへの動きも早くなる。もちろん選手によっては、ぎりぎりまで可能性を模索するケースも。それぞれの選択が分かれるオフを迎えている。
(Full-Count編集部)