大谷翔平の“後継者”を待っていた過酷な運命 怪我の連続…示された二刀流の難しさ
レイズの左腕ブレンダン・マッケイが自由契約に…最後のメジャー出場は2019年
エンゼルスの大谷翔平投手の“後継者”と目された二刀流選手が、選手生活の危機にさらされている。レイズは2017年のドラフト1巡目(全体4位)で獲得したブレンダン・マッケイ投手を自由契約にした。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が、レイズ地元紙「タンパベイ・タイムズ」の記事を引用して伝えている。
マッケイはルイビル大で投手と一塁手の二刀流として活躍してプロ入り。記事は「マッケイはとてつなく多い怪我に見舞われ、前途有望と思われたキャリアが脇道にそれてしまった」と惜しんでいる。プロ入り後はしだいに投手に専念するようになっていた。制球力を武器にマイナーリーグを駆け上がり、2019年にはメジャー昇格を果たした。この年は13登板(先発11)で2勝4敗、防御率5.14。打者としても18試合で打率.200、1本塁打、1打点、OPS.773を記録している。
ただその後3年半、マッケイはメジャーで1球も投げられていない。新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年には肩を痛め、最終的には手術が必要となった。そのリハビリのため、2021年6月まではプレーできなかった。その後マイナーリーグでリハビリに入ったものの、数試合に投げたあと前腕の屈筋腱を痛め、再びシーズンが終了した。
さらに胸郭出口症候群と診断され、昨年11月に手術。今年9月にはトミー・ジョン手術を受けた。復帰は2024年以降になると見られている。マイナーでの試合出場も2021年が最後となっている。
MLB公式サイトもマッケイの現状を紹介。今後について「来季を終えると、マイナーリーグFAとなる。将来のことを考えれば、レイズがマッケイを放出し、2024年の復帰を視野に入れた複数年のマイナーリーグ契約を模索する方が理にかなっている」としている。
(Full-Count編集部)