中日ドラ2が躍動、顎骨折の外野手は復活 6年ぶりV王手…明大の強さの秘訣とは

決勝進出を決めた明大【写真:小林靖】
決勝進出を決めた明大【写真:小林靖】

明大は名城大を5-1で下し6年ぶりに決勝進出、中日ドラ2・村松も活躍

「第53回明治神宮野球大会」は22日、神宮球場で大学の部準決勝が行われ、第2試合は明大が5-1で名城大を下し6年ぶりに決勝進出。中日からドラフト2位指名を受けた村松開人内野手が初回に快音を響かせ、激しいベンチ入り争いを制した選手たちも躍動。田中武宏監督は「見てる方にレベルの高い野球を見てもらいたい」と、日本一に向け自信を見せた。

 初回から明大打線が機能した。先頭の村松が左前打で出塁し1死満塁から押し出し四球で先取点を奪うと、続く6番・日置航外野手(4年)の遊撃への適時内野安打でこの回、2点を先制した。2回には中村奎太外野手(4年)、5回にも宗山塁内野手(2年)のソロが飛び出すなど着実に得点を奪い勝利を手にした。

 秋季リーグ戦で顎を骨折し離脱していた日置、打率1割台と不振だった中村らが全国の舞台で力を発揮。リーグ戦終了後もフレッシュリーグなどで1、2年生のアピール合戦が続きチーム内の争いは激化した。

 ここまで2戦連続完封と強力な投手陣を誇る名城大を破っての決勝進出。田中監督は「最後のベンチ入りをかけた部員の中の争いは凄まじかった。その中で選ばれた選手。選んだ以上は使うと決めていた。1年生を含めてさらに(競争は)激しく、投手陣、野手陣と嬉しい悲鳴だった。俺を出してくれ、入れてくれと。選ぶのに本当に苦労しました」と選手に賛辞を送った。

 先頭の村松が出塁した初回の“先制劇”についても「1本ちゃんと出してくれた。チーム全体に安心感が広がった。今年は特に1回の攻防を凄く大事にしている。今日もその通りになった」と、切り込み隊長の一打を評価した。

 リードオフマン、主将として引っ張る村松は「チームはとても仕上がってきている。日本一に向けて全員一体となってもう一度やっていきたい。明日、ベストパフォーマンスできるように」と力を込める。充実した戦力を整えた明大が、6年ぶり7度目の神宮制覇を目指す。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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