大谷翔平、偉業への思考「同じことしては下がる」 村上宗隆と共通する「もっともっと」

ヤクルト・村上宗隆(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:小林靖、Getty Images】
ヤクルト・村上宗隆(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:小林靖、Getty Images】

大谷15勝&34発も尽きない向上心「もっともっと上手くなりたい」

 エンゼルスの大谷翔平投手は今季も15勝&34本塁打と投打の二刀流でフル回転した。1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打をクリアし、規定投球回&規定打席の「ダブル規定」もクリア。全米野球記者協会(BBWAA)が選出する最優秀選手(MVP)の2年連続受賞こそならなかったが、申し分のない大活躍を見せた。

 世界最高峰の舞台で生まれた歴史的の偉業の数々。今季は100試合近く現地取材させてもらったが、特に印象に残っている言葉がある。10月5日(日本時間6日)、オークランドで行われたアスレチックスとの今季最終戦後。大谷は「自分を超えるのは大変になる。プレッシャーになるか」との問いかけに、間髪入れずに答えた。

「守りに入っていたら、無難なところにしかならない。もっともっと上手くなりたいと思って毎試合できるかどうかが大事だと思います。ある程度、これぐらい抑えてくれるだろうと言われれば、言われるほど守りに入ってしまう。無難に終わりたい気持ちになってしまうと思うんですけど、そこで、よりアグレッシブに試合で攻められるかどうかが大事だと思います」

 日本ハム時代から具体的な数値目標を口にしない。だが、常に自らに高い目標を掲げている。日本ハム時代も花巻東高時代に書いていた目標達成シートをプロ野球版にアップデート。鎌ケ谷の選手寮で縮小コピーをして常に手帳に入れていたと周辺取材で聞いたことがある。昨季は9勝&46本塁打で満票MVPを受賞。今季は「数字的には去年とあまり変わらない。というか良くなっていると思う」と満足感を口にしていたが、まだまだ向上心は尽きないようだ。

村上は日本選手最多56発も後悔「60号、61号と違う目標を立てていたら」

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