3年ぶり本格開催、地方球場で起きたドラマ 4時なのに日没コールド、秋田凱旋登板も

地元沖縄で登板したソフトバンク・東浜巨【画像:パーソル パ・リーグTV】
地元沖縄で登板したソフトバンク・東浜巨【画像:パーソル パ・リーグTV】

新型コロナの影響で中止や縮小が続いていたが、3年ぶりに本格開催された

 2020年、21年は新型コロナウイルス流行に伴い、地方球場開催試合の中止や縮小が目立っていたプロ野球。今季からは観戦予防対策を施したうえで3年ぶりに本格的に開催されるようになった。そこで、2022シーズンに地方球場で開催された14試合(雨天中止除く)の中から、驚きの日没コールドなど特に印象に残った試合を振り返っていく。

○西武対ソフトバンク8回戦(5月17日・セルラースタジアム那覇)
 那覇で行われた一戦は、西武・與座海人投手とソフトバンク・東浜巨投手の沖縄尚学高の先輩・後輩同士の投げ合いに。與座が8回8奪三振無失点の好投を見せると、東浜も前回登板でノーヒットノーランを達成した勢いそのままに、7回6奪三振無失点と力投。見応えある投手戦となった。結果は、與座のあとをうけた、こちらも沖縄出身の平良海馬投手がつかまり、5対1でソフトバンクが勝利した。

○楽天対日本ハム10回戦(6月21日・こまちスタジアム)
 日本ハム・吉田輝星投手が、金足農業高時代の2018年夏の地方大会決勝以来となる秋田県こまちスタジアムでの先発マウンドに上がる。4回まで無失点に抑えるも、5回に2点を失い降板。勝ち星を掴むことはできなかったが、地元秋田での凱旋登板にスタンドからは万雷の拍手が送られた。

○楽天対日本ハム11回戦(6月22日・岩手県営野球場)
 3対3の同点で迎えた9回2死一、二塁から、楽天・島内宏明外野手がライトスタンドへサヨナラ3ランを放った。岩手県営野球場は2023年3月限りでの閉鎖が決まっており、この日がプロ野球ラストゲーム。4番の劇的な一打で幕を閉じた。

○日本ハム対楽天12回戦(7月13日・草薙総合運動場野球場)
 1点ビハインドで迎えた7回2死二、三塁。一打逆転の場面で、日本ハム・木村文紀外野手がレフトスタンドへ豪快な逆転3ランを見舞う。ベテランの一振りが決勝点となり、チームはシーズン初の5連勝を記録した。

○日本ハム対オリックス20回戦(8月23日・ウインドヒルひがし北海道スタジアム)
 釧路で行われた一戦は、日本ハム・鈴木健矢投手、オリックス・山岡泰輔投手の両先発の好投などで、7回まで両軍無得点の投手戦に。どちらが均衡を破るのか注目されたが、試合は7回終了をもって日没コールドになった。19年の同様の展開が記憶に新しいなかではあるが、本拠地開催試合ではまず見られない、珍しい形でのコールドゲームとなった。

(「パ・リーグインサイト」杉森早翔)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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