年俸24億円から価値暴落も… 不振極める元MVPが複数年契約を拒否すべき理由
ベリンジャーは2019年に47本塁打でMVPも極度の打撃不振
2019年に47本塁打を放ってナ・リーグMVPに輝きながら、極度の不振でわずか3年で“転落”したドジャースのコーディ・ベリンジャー外野手。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「1年契約にサインするのか?」との見出しで契約の行方を予想した。
ベリンジャーは27歳でFAとなった。市場に出る選手としては理想的な年齢だが、「彼の代理人であるスコット・ボラスは、まるでベリンジャーに1年契約を結んでほしいと思っているような発言をした」と同メディア。ボラス氏は「複数年契約のオファーがすでに来ている。彼の年齢のため、複数年契約はおそらく望んでいない」と語ったという。
2020年にはナ・リーグ優勝決定シリーズ第7戦など、何度か肩を脱臼。11月に手術を受け「それ以来、同じ打者ではなくなった」と指摘する。2021年は打率.165、10本塁打に沈み、年俸1700万ドル(約23億8600万円)で迎えた今季も144試合で打率.210、19本塁打。ノンテンダーFAとなった。
それでも打撃不振とはいえ、「素晴らしい左翼手であり、ベースランナーであることには変わりなかった。もし彼が契約を結び、打者としての成績を向上させ続けることができれば、彼は来オフにより魅力的なFAになる可能性がある」。つまり来季復活を果たすことで、下落した選手としての価値を取り戻し、最短でFA市場に再び乗り出し更に高額な契約を狙うことにつながるというのだ。メジャーでは中堅手が不足していることもあり、ベリンジャーに有利に働くとみられている。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」も、ボラス氏が明かしたベリンジャーへの複数年契約オファーに言及。「これらのチームは、彼を復活させることができた場合にスターになる可能性のある選手をバーゲン価格で確保するチャンスを狙っているのだろう」と推察した。その上で「ベリンジャーが1年後に市場に戻ってくることができるような契約を求めていることは、正しい判断だろう」と見通しを述べた。
(Full-Count編集部)