FA選手の残留は朗報、逆襲へ必須の“助っ人整備” 吉井ロッテはどんな手を打つ?

ロッテ・吉井理人新監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・吉井理人新監督【写真:荒川祐史】

このオフは2投手が引退し4選手が戦力外…ドラフトで5人を指名した

 今季は69勝73敗1分けで5位に終わったロッテ。井口資仁監督が退任、吉井理人監督が就任して迎える2023年シーズンはどのような戦力構成で迎えるだろうか。ここまでの動きは比較的静かだ。

 今季は開幕直前に小沼健太、佐藤奨真両投手が育成から支配下に。67人態勢でスタートした。6月上旬にロベルト・オスナ投手と契約し、7月下旬にはヤクルトの交換トレードで山本大貴投手を放出して坂本光士郎を獲得。さらに松永昂大投手、山本大斗外野手を支配下登録し、70人態勢で終えた。

 このオフは田中靖洋投手と松永が引退。土肥星也投手、古谷拓郎投手、吉田裕太捕手、西巻賢二内野手が戦力外となった(土肥と古谷は育成契約)。他に育成の外国人2人も戦力外となった。一方ドラフトでは1位の専大・菊地吏玖投手ら5人を指名。現時点で支配下選手は69人となっている。

 注目されるのは外国人選手の動向。今年はエンニー・ロメロ、タイロン・ゲレーロ、オスナの3投手、野手はブランドン・レアード、レオネス・マーティン、アデイニー・エチェバリアの3人で計6人で戦った。打線の軸として期待されたレアード、マーティンはそろって大不振だった。

 今季のチーム打率.231、97本塁打はいずれもリーグ5位。貧打に泣いただけに底上げは急務。そのためには外国人の補強が最も現実的だろう。幸いにもFA権を取得していた中村奨吾内野手と田村龍弘捕手は宣言せずに残留する。日本ハムからFA宣言した近藤健介外野手の獲得に乗り出しているとされる中、今後どのような補強を進めていくか、注目される。

(Full-Count編集部)

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