“チームの顔”がいない楽天の遊撃 歴代ベスト9で唯一選出なし…僅差で逃した過去も

楽天・茂木栄五郎、小深田大翔、山崎剛(左から)【写真:荒川祐史】
楽天・茂木栄五郎、小深田大翔、山崎剛(左から)【写真:荒川祐史】

2017年には茂木栄五郎が3票差で逃す

 今季のセ・パ両リーグのベストナインが24日に発表され、各ポジションで突出した成績を収めた“球団の顔”ともいえる選手たちが選ばれた。過去を見ても球史を彩ってきた一流プレーヤーたちが名を連ねる中、12球団で唯一ベストナイン受賞歴がないのは、楽天の遊撃手。2005年の球団創設から月日が浅いのが主な理由ではあるが、チームの顔が出てきていない側面もある。

 過去にも決して“穴”だったわけではない。2006年大学生・社会人ドラフト5巡目で入団した渡辺直人内野手(現楽天1軍内野守備走塁兼打撃コーチ補佐)が2007年からトレードでDeNAに移籍するまでの4年間で450安打を放つなど、レギュラーに定着した。また、渡辺が移籍した2011年には、松井稼頭央内野手(現西武1軍監督)がメジャーから日本球界に復帰し、楽天入り。退団する2017年までの7年間で2桁本塁打を2度放つなど存在感を放ったが、西武時代のような活躍を見せることはできなかった。

 その後は、2017年に茂木栄五郎内野手が打率.296、17本塁打、47打点の成績を収めたが、わずか3票差でソフトバンク・今宮健太内野手に及ばなかった。2021年からは本格的に三塁にコンバート。変わって遊撃を務めた小深田大翔内野手も2020年には打率.288、3本塁打、31打点、17盗塁の活躍を見せたが、源田壮亮内野手(西武)の壁を超えることができなかった。

 今季も主に小深田が守ったが、山崎剛内野手も自己最多の79試合に出場。村林一輝内野手らも遊撃の守備に就いた。チームの顔となり、球団初の遊撃ベストナインに輝く選手は誰になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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