イチロー氏「高校野球を見ていて気になる」 力の差が顕著…ノック170本に込めた思い

身ぶり手ぶりを交えて打撃指導するイチロー氏【写真:代表撮影】
身ぶり手ぶりを交えて打撃指導するイチロー氏【写真:代表撮影】

「力の差があるケースはミスで崩れてしまうケース、パターンが多い」

 高校野球を見ていて気になる瞬間とは? マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が27日までの2日間、都立新宿高をサプライズで訪れて野球部員たちを指導した。ノックの練習では「だいたい、力の差があるケースはミスで崩れてしまうケース、パターンが多い」と指摘。6人に計170球を自ら打ち込んだ。

 2日目の午前中に行われた守備練習でのノック。「守備は鍛えれば鍛えるほどうまくなります。こっち(打撃)は気持ちいいし、楽しいけど、ゲームでとして見た時は、エラーはしょうがない、だけど、鍛えられているチームは少ない。しょうもないミスから崩れてしまうケース、高校野球を見ていて気になる」と、生徒たちの前で語った。

 さらに「鍛えれば鍛えるほど、うまくなる。みんなはまず、それに取り組んでほしい、主に内野手のエラーがすごく多いので、高校野球。僕がノックするので。やってみましょうか。ボールが怖くなくなる練習をやってみましょうか」と自らバットを手にした。三塁の守備位置についた生徒に対し、「頑張れ」「ナイスプレー」「おい」「よし」などと声を張り上げ、雰囲気を盛り上げた。

 選手たちは何度も飛び込み、ユニホームは土で黒くなるほど。“熱血ノック”に、田久保裕之監督も「イチローさんがああいうことを率先してやってくれると説得力が5000倍ですね」と感謝しきりだった。世界を知るイチロー氏が高校野球を見て、感じたことを生徒たちに直接伝える特別な場。今後も時間の許す限り、野球への情熱を持って頑張っている高校生たちのもとを訪れる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY