鈴木誠也「野球より悩むことが多かった」 故障や不振よりも…苦悩した“メジャーの壁”
「環境に慣れることで精いっぱいでした」
カブス・鈴木誠也外野手にとって最もキツかった“メジャー1年目の壁”は、故障でも技術の問題でもなかった。鈴木は27日、MLBジャパンが沖縄セルラースタジアム那覇で開催した草野球の全国大会「MLBドリームカップ2022」にスペシャルゲストとして参加。報道陣の前で、一筋縄ではいかなかったシーズンを振り返った。
111試合出場14本塁打46打点、打率.262。MLB労使交渉の不調に伴うロックアウトの影響で、カブスとの5年契約が3月18日にずれ込み、満足な春季キャンプを送ることができなかった。4月には週間MVPを獲得したこともあったが、5月には二盗の際に左手薬指を痛め故障者リスト入りするなど、様々な落とし穴が待ち構えていた。
鈴木はこう語る。「この1年は環境に慣れることで精いっぱいでした。チームメートをはじめ、アメリカ人との関係性をつくることが難しかった。野球より、そっちの方で悩むことが多かった。食事もそう。頭が技術の方に回っていませんでした」。
そんな苦難の経験を無駄にはできない。「環境にはある程度慣れました。来年は野球に集中できる。しっかり、いろいろ考えてやっていきたいです」と思いを新たにしているところだ。