DeNA山崎康晃、6年契約に契約破棄権なし「長期契約は光栄」 “横浜優勝”への思いも

契約更改交渉に臨んだDeNA・山崎康晃【写真:宮脇広久】
契約更改交渉に臨んだDeNA・山崎康晃【写真:宮脇広久】

6年契約1年目の来季は年俸3億円で契約更改「ベイスターズのために腕を振っていきたい」

 DeNAの山崎康晃投手が29日、横浜市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、球団最長に並ぶ6年契約を結んだ。来季年俸は2000万円増の3億円。ここ数年はポスティングシステムによるメジャー移籍を希望し、球団と話し合いを続けていたが、26日に横浜スタジアムで行われたファン感謝イベントで、ファンの前で直接「来季残留」を表明していた。(金額は推定)

「リリーバーという短命になりがちな仕事で、これほど長い契約をしていただいたことは光栄です。長い現役生活をベイスターズのために、一生懸命腕を振っていきたい」と語った。「長期契約を結んでいただきましたし、ベイスターズの中心であるという自覚もあります。ブルペンを引っ張っていきたい」と思いを新たにしている。

 今季開幕の時点では、シーズン終了後のメジャー移籍を心に決めていた。しかし、今季中に首位ヤクルトに迫った時期があり、プロ入り後、最も優勝が現実味を帯びたことで、心境が変わった。「今年1年、楽しくてワクワクした。ベイスターズで優勝したい。見たことのない景色を見たい。長期契約を結んだ理由もそこにあります」と説明する。

 一方、残留宣言を受けてチームメートの反応は「半分以上は、僕がメジャーに挑戦すると思っていたようで、びっくりしていましたが、喜んでくれる選手が多かったと思います」と明かした。仮に来季優勝を達成した場合でも、6年契約を途中で破棄する条項は含まれていないそうで、事実上“生涯ベイスターズ”で奮闘することになる。

 山崎は2014年ドラフト1位で亜大から入団。1年目から抑えとして活躍し、2015年に新人王、18年と19年には最多セーブのタイトルを獲得した。2020、21年は不振に陥ったが、今季は復活を遂げ、56試合0勝2敗37セーブ、防御率1.33をマーク。8月には史上最年少の29歳10か月で通算200セーブを達成した。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY