中日待望の新助っ人、50HRでやっとトントン? “平均”遠い欠乏症…のしかかる重圧
主砲ビシエドは正念場、HRチーム2位&3位が去った打線
中日に、待ちに待った大砲候補がやってくる。メジャー通算41本塁打のアリスティデス・アキーノ外野手と契約。貧打解消への大きな一手を打った。ただ、12球団ワーストの“一発欠乏症”は深刻で、新助っ人のバットには大きな重圧がのしかかるのは必至。セ・リーグの他球団と肩を並べるには、40発でも足りない可能性が出てくる。
今季チーム62本塁打と苦しみ、シーズン終盤にはヤクルト・村上宗隆内野手ひとりの本塁打数と大差ないとSNSをざわつかせた。リーグ最多の174発を放ったヤクルトとは実に112本の差があった。本拠地の広さの違いもあるとはいえ、大砲がいないのは事実。今季最下位の現状を鑑みると、やはり一発がでなければ勝てない試合もあるということか。
ほかのセ・リーグ5球団の平均は約125本。中日にとっては、今季から63本の上乗せが必要となる。一気の“倍増”は、果たして可能か。現有戦力の底上げとともに、やはり“即効薬”として期待したいのは新助っ人。アキーノのバットでの相当な上乗せが必要な現状が広がっている。
来季8年目を迎えるダヤン・ビシエド内野手にとっては、正念場のシーズンとなる。2018年に26本を放ったのを最後に4年連続で10本台。今季は来日ワーストの14本にとどまった。劇的な改善がなければ、2023年は10本前後と目される。チーム状況次第では、レギュラーの座すら危うい。
さらに今季チーム2位の9本を放った阿部寿樹内野手が楽天へトレードで移籍。同3位の8本をマークしたアリエル・マルティネス捕手も退団した。今季限りでチームを去った面々の顔ぶれを考えると、20本前後のマイナスが生じることになる。