MLB記録目前の1539三振…エ軍打線どう立て直す? 新打撃コーチが語る未来図
今季メジャー最多チーム1539三振を記録「ストライクゾーンの意識を」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは今季73勝89敗で地区3位に終わり、8年連続でポストシーズン進出を逃した。打撃不振でチーム623得点はメジャー25位。メジャー最多だった1539三振はメジャー記録にも57三振に迫るという散々たる結果だった。ジェレミー・リード打撃コーチ、ジョン・マリー打撃コーチ補佐が今季限りで退任。今季マーリンズコーチだったマーカス・テームズ氏が打撃コーチに就任した。米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者は、テームズ新打撃コーチにインタビューを敢行。チーム浮上のキーポイントが見えてくる。
昨季はリーグの違うマーリンズに所属。まずはエンゼルスをどう見ていたのか。まずは打席での立ち遅れの指摘した。
「遠くから見ていて、『速球を打つ準備をしておけ』と思った。この地区は投手が真っ向勝負してくる。選手たちには打つ準備をしておいてほしいし、ストライクゾーンを意識し、用意しておいてほしい」
昨季の打線低迷の一因となった三振については、どんな考えを持っているのか。メジャーのチームだけでなく、マイナー組織から改革する考えだ。
「ストライクゾーンの意識をしっかり持つこと。ただただ振っていくのではなく、それぞれが得意なゾーンに集中すれば、三振の一部は減るだろう。ロースターの(野手)13人からトリプルAまで、その点を重視していきたい」
テームズ打撃コーチは2016年から2021年までヤンキースで打撃コーチ補佐、打撃コーチを務めてきた。2018年から2021年まで三塁コーチだったフィル・ネビン監督とは4年間チームメート。「フィルとは非常にいい関係性にある。ニューヨークでの4年間はずっと飛行機内で隣の席だった。席を決められていたわけではなかったが、お互い隣に座り始めて(笑)。ずっとそのままだった。常に野球の話をしていた」と仲の良い間柄だったという。
「クリスマス時期が過ぎたら一部の選手を訪問して、実際にこの目で見たい。映像をずっと見続けても、本人らが考えていることは分からないから。まずか関係性を築きたい」。選手たちと積極的にコミュニケーションを図り、エンゼルス浮上の光を探っていくつもりだ。
(Full-Count編集部)