薬物違反で身を滅ぼした2639安打カノの“末路” 退団も60億円丸儲けで「最悪」

ブレーブスからFAになっているロビンソン・カノ【写真:Getty Images】
ブレーブスからFAになっているロビンソン・カノ【写真:Getty Images】

4年前にマリナーズからメッツに加入した2人の対照的な成績

 ちょうど4年前にメッツが交換トレードでマリナーズから獲得した2人の結果が、あまりにも好対照だと話題になっている。ニューヨークの放送局「SNY」は1日(日本時間2日)、ツイッターで「4年前のきょう、メッツはマリナーズとトレードをした」と5対2の大型トレードを回顧。メッツに加入したエドウィン・ディアス投手とロビンソン・カノ内野手に生まれた衝撃の差に、ファンは「このトレードの中で最悪だったのは、カノ」と言い放った。

 ディアスは2021年から2年連続で60試合以上に登板。両年とも32セーブを挙げ、チームに欠かせない守護神となった。ファンも「エドウィン(ディアス)は今やメッツのブルペンの中心」「ディアスは、球界で最高のクローザー。メッツの勝ち」とトレードには一定の満足も。ただ、カノの転落には目を覆う。

 移籍1年目の2019年は故障にも見舞われ107試合止まり。翌2020年はシーズン後半に頼もしさを取り戻したが、オフに薬物規定違反で1年の出場停止処分に。2021年を丸々棒に振った。2022年に復帰するも、5月に事実上の戦力外となる「DFA」となり、そのまま自由契約に。その後、パドレス、ブレーブスと渡り歩いたが、通算33試合で1本塁打、打率.150と散々だった。

 メッツはカノとの契約を2023年まで残しているため、退団後も残り4470万ドル(約60億円)を支払う義務がある。結局、薬物で身を滅ぼした通算2639安打の40歳。ファンは「メッツにとっては悪いトレードだ。カノの金をすべてカバーして、トップ5プロスペクトのうち2人を手放すべきじゃなかった」「カノの契約はとにかく酷かった」と容赦なかった。

 今オフもFAの身でいるカノ。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」では、古巣のマリナーズが左打ちの内野手を探していると報道。パドレスから加入したアダム・フレイジャーが今季思うような成績を残せなかっただけに、他の選択肢を模索しているという。ただ、同サイトは「他のフリーエージェントのオプションは、あまりエキサイティングなものではない。ロビンソン・カノは薬物違反で2021年のシーズンをすべて欠場し、フレイジャーより悪いシーズンを過ごした。そして、彼は、現在40歳だ」と言い切った。

(Full-Count編集部)

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