ボンズ&クレメンス氏の落選で浮き彫りに 野球人としての人格に付き続ける“疑義”

米野球殿堂入りに影響する「人格」

 薬物に関して、MLBは見て見ぬ態度を取ってきた。

 元ヤンキース投手のジム・バウトンが執筆し、1970年に出版されたMLB史上初の暴露本とされる『ボール・フォア』には、アンフェタミン系の興奮剤「グリーニー」を多くの選手たちが常用していたことが赤裸々に描かれ、バウトンは仲間からもバッシングを浴びるというエピソードが生まれている。

 薬物検査がMLBで本格的に導入されたのは2005年のこと。それ以前に殿堂入りを果たした元選手の中には成績を上げるために何らかの薬物を使用していた者が存在すると言っても間違いではないだろう。では、米野球殿堂入りへ「人格」はどのように影響しているのだろうか。

 殿堂博物館のジェフ・アイドルソン前館長は以前、スポーティング・ニュース誌のインタビューで、殿堂入りの選考基準に関して他のスポーツと比較して「人格」に重きが置かれている側面があると指摘され、自身の見解をこう述べている。

「おそらく、我々はアメリカの文化と歴史の大部分を担ってきたからでしょうね。そして、我々の国で人格は大きな問題だからです。野球はこの国そのものを反映しています。なので、人格はどんな風にでも決められます。どんな人物が評価されるべきかについては、誰もがそれぞれ異なる意見を持っていることでしょう。この指針のポイントは、選出の対象になっている人物が球界の顔に泥を塗ることがないことを確かにすることなのです」

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