大塚晶文氏の息子、虎之介氏がMLBスカウト就任 NPB入りならず決意「楽しみです」

フィリーズの国際スカウトに就任した大塚虎之介氏【写真:小谷真弥】
フィリーズの国際スカウトに就任した大塚虎之介氏【写真:小谷真弥】

2020年MLBドラフトで候補に挙がるも今季限りでの引退を決意

 今季ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツでプレーした大塚虎之介外野手が今季限りで現役引退し、フィリーズの国際スカウトに就任した。米サンディエゴで行われているウインターミーティングで、パドレスなどで活躍した父・大塚晶文氏(現・中日1軍投手コーチ)と共に姿を見せた。

 サンディエゴ大3年時だった2020年には大リーグのドラフト候補に挙がる外野手だった。「プロ野球でやりたい。楽しむだけで野球をやりたくない。今年ドラフトにかからなかったら引退する」と覚悟を決めた今季は29試合出場、打率.216、0本塁打、7打点と思うように結果を出せなかった。9月上旬、フィリーズのデレク・チャング国際スカウトからスカウト就任の話を受け、父にも相談。「自分の人生なので自分で決めました」。スカウト転身を決めた。

「現役を続けたい思いもあったんですけど、今年25歳になるので。独立リーグから25歳でドラフトにかかることはあまりない。次へ向かおうと思って決めました」

 10月からプロ野球、アマチュアの明治神宮大会などを視察。今後は東京を拠点にするという。サンディエゴ育ちで英語、日本語を話せるのは大きな武器で、「スペイン語も勉強しようとしているところです」と意欲を語る。

 強豪ひしめくナ・リーグ東地区に所属するフィリーズは、今季ワイルドカードからワールドシリーズにまで進出した。かつて日本人選手では井口資仁、田口壮の2選手がプレーしたが、日本人に馴染み深いチームというわけではない。

「大谷翔平選手があれだけ活躍しているので、フィリーズも日本に注目しています。(スカウト活動は)楽しみです。野球は世界中でやっているので、どういう選手がいるかを見るのが楽しみです。独立リーグでも高校野球でも大学・社会人でもNPBでも。どこのチームでも見に行きたいと思います。日本人選手の手助けが出来れば」

 25歳の“新米スカウト”は目を輝かせた。

【写真】目元がそっくり! 父・大塚晶文氏とフィリーズ国際スカウトに就任した長男・虎之介氏の2ショット

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