来季総年俸は大谷翔平1人分 アスレチックスは最下位なのに補強“やる気なし”
主力のマーフィー放出目前、複数球団が獲得を目指している
エンゼルスと同じア・リーグ西地区に所属するアスレチックスは、今季60勝102敗で借金42の最下位に終わった。しかし補強するどころか主力のショーン・マーフィーの放出を画策しており、確実に戦力ダウンを図っている。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のマーク・ポリシュク記者は、マーフィーの交渉は合意に近づいており、複数球団が獲得を目指しているという。
2020年に地区優勝を成し遂げたが、同年の主力メンバーはほぼいない。2021年は3位、今年が5位と下降線をたどり、今年だけでもクリス・バシット(メッツ)、マット・オルソン(ブレーブス)、マット・チャプマン(ブルージェイズ)、ショーン・マネイア(パドレス)、フランキー・モンタス(ヤンキース)をトレードで放出した。2021年の開幕戦スタメンのうち、来季もアスレチックスと契約を残しているのはマーフィーとラモン・ラウレアーノのみだ。
米データサイト「コッツ・ベースボールコントラクツ」によれば、今年のアスレチックスの開幕時の総年俸は、30球団中最下位の約4779万ドル(約64億2700万円)。来シーズンの予想総年俸も3130万ドル(約42億1000万円)で最下位となっている。これは大谷翔平の来季の年俸3000万ドル(約40億3400万円)とほぼ同じだ。
積極的に補強を行わずに戦力を落として勝率を下げ、翌年のドラフトで上位指名権を狙う「タンキング」なのか……。最下位なのに“やる気なし”を貫く姿勢は、来季にどのような影響を与えるのだろうか。
(Full-Count編集部)