12年で77人がプロに…「Jr.トーナメント」は逸材の宝庫? 佐藤輝や根尾らドラ1続々

中日・根尾昂(左)と阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】
中日・根尾昂(左)と阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】

プロ輩出最多はマリーンズジュニアで16人…近藤や高山らがプレー

 2005年に始まった「NPB12球団ジュニアトーナメント」。今年は12月27~29日に神宮球場と横浜スタジアムで行われる。全国から小学5、6年生の精鋭が集い、NPB球団のユニホームを着て戦う大会で、プロへの“登竜門”という側面もある。今秋のドラフト会議で指名された選手を含めると、過去の大会出場者のうち実に77人がプロ入りを果たしている。

 今秋のドラフトで指名されたジュニア出身選手は7人。西武1位の蛭間拓哉外野手と巨人育成5位の相澤白虎内野手はライオンズジュニア、阪神2位の左腕・門別啓人投手はファイターズジュニア、ヤクルト3位の澤井廉外野手は中日ジュニア、中日4位の山浅龍之介はイーグルスジュニア出身。広島育成2位の中村貴浩外野手はホークスジュニア、ロッテ育成4位の黒川凱星はマリーンズジュニアで活躍した。

 ドラフト1位指名されたのは13人。中日は根尾昂、石川昂弥、高橋宏斗と、2018年から3年連続でドラゴンズジュニア出身選手を1位指名した、バファローズジュニアで2007年大会に出場した森友哉は、今オフに西武からオリックスにFA移籍。阪神・佐藤輝明はタイガースジュニア出身だ。

 チームメートだった4人がプロ入りしたケースもある。2005年の第1回大会ではマリーンズジュニアに日本ハム・近藤健介、阪神・高山俊、中日・佐藤優(今オフに戦力外)元広島の船越涼太が在籍していた。マリーンズジュニアは、12球団最多の16人がプロの門を叩いている。

 昨年大会では、神宮球場のスタンドまで飛ばす“怪物”が現れるなど、大会史上最多の51本塁打が飛び出した。今大会もバファローズジュニアに“村上2世”と称されるスラッガーや遠投70メートルの女子選手、ジャイアンツジュニアに元巨人守護神の監督が絶賛する右腕が在籍するなど逸材は多そうだ。将来有望な選手たちがどんなプレーを見せるか注目される。

【表】根尾や森ら、Jr.から本物のユニホーム着た例も…NPBJr.出身のプロ野球選手一覧

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY