“最強”侍ジャパン形成に宿敵・韓国も戦々恐々 鈴木誠也の参戦で「より難しくなった」
韓国MKスポーツのキム・ジェホ記者「いい戦いをしなければいけない」
カブスの鈴木誠也外野手は8日、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場することを表明した。自身のSNSを更新し、「栗山監督胴上げするぞぉー」と意気込みを綴った。日本屈指の好打者の参戦を、ライバルの韓国メディアはどのように受け止めたのか。韓国MKスポーツのキム・ジェホ記者に聞いた。
大谷翔平にダルビッシュ、鈴木誠也――。メジャー球界でプレーする選手が続々表明した。日頃からキム・ハソン内野手(パドレス)ら韓国人メジャーリーガーを追うキム記者は戦々恐々だった。
「セイヤ・スズキがいなくてもいいチームだが、韓国にとってはより難しくなった。いい日本を相手にいい戦いをしなければいけない。日本はいいチームだ」
今回の韓国の1次ロースターにはチェ・ジマン内野手(レイズ)、トミー・エドマン内野手(カージナルス)ら5人のメジャーリーガーが50人枠入り。本気度を見せている。キム記者は「日本とどちらがいいチームかは結果のみぞ知るという感じだね」と自信を見せた。
2019年の世界野球「プレミア12」では決勝で侍ジャパンに敗れて準優勝。2021年東京五輪では準決勝で侍ジャパンに敗れるなど4位に終わった。「前回のオリンピックではKBOのベストメンバーだったとは思わない。監督のキム(ギョンムン)は2008年(北京オリンピック)で金メダルを獲得したが、KBOの監督を長年務めていない。だけど、今回のWBC監督は、KBOの現役監督(KTウィズのイ・ガンチョル監督)だ。五輪よりもっと良くなることを期待している」。母国の野球復活へ期待を込めていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)