DeNA震撼の”しばくぞ事件” イケメン捕手が明かした真相「いつまで訂正し続ければ…」
お立ち台で“ウソの証言”も許されるムードの良さ
「自分でハードルを上げるのは変ですが、『お前が(2軍調整で)過ごしてきた3か月は、ここで終わるような3か月ではなかったでしょ? 打たれてもいいから、ストライクゾーンで勝負しよう。このまま四球で終わったら、次はないぞ』と言いました」と振り返る。さらに、試合前のミーティングでは外角中心で配球するはずだったが、「ピッチャーというものは、内角に投げる時には神経を使い集中力が増すので、感覚が戻るのではないかと思って」(伊藤)、内角球を増やすこともこの場で打ち合わせたのだ。
「しばくぞ」は、お立ち台でファンを盛り上げようとした上茶谷の創作だったのだろうか? 伊藤は「みなさんにそう思っていただいて、笑いになっているのならいいのかな、と(上茶谷と)2人で話しています」と言いつつ、「僕はあちこちで(真相を)言っている。いつまで訂正し続ければいいのかな」と笑わせた。
大先輩が言ってもいないことを創作しても怒られないのは、チームきってのムードメーカーの上茶谷ならではかもしれないが、昨季最下位から今季2位に大躍進したDeNAからはいつも、こうした“ノリの良さ“がうかがえた。来季こそ、1998年以来25年ぶりのリーグ優勝&日本一につなげたいところだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)