千賀も大谷も“全部欲しい” 金満メッツに禁断症状…欲望のまま突き進む補強の沙汰
ライバル球団の大型補強で着火「オーナーの今勝ちたいという欲望」
金満メッツが、今オフも欲望のままに大型補強を連発している。スティーブ・コーエン球団オーナーの莫大な資金力を背景に、ライバル球団に張り合うように大金を拠出。さらに、メジャー移籍を目指す千賀滉大投手や来オフにFAを迎えるエンゼルス・大谷翔平投手にも照準を合わせていると、ニューヨーク放送局「SNY」が伝えている。
「メッツは4、5日前まで、3億ドル(約409億7000万円)の総年俸を超えたくないと思っていた時が何回かあっただろう」
同局は、つい最近まで平常心を保っていたことを振り返る。「1か月前までは、厳しい罰則が課されるぜいたく税を回避するために2億9300万ドル(約400億1400万円)以下に抑えたいと思っていたはずだ」とも。ところが、ウインターミーティングで動きが起きると一変。5日(同6日)にはアストロズからFAになっていたジャスティン・バーランダーを2年8600万ドル(約117億4000万円)獲得していたが、我慢の限界はすぐにやってきた。
同じナ・リーグ東地区のフィリーズは、トレイ・ターナーと3億ドル(約409億7000万円)で合意。リーグは違えどニューヨークの覇権を争うヤンキースは、アーロン・ジャッジと3億6000万ドル(約491億6300億円)で再契約した。今季ポストシーズンで戦ったパドレスもザンダー・ボガーツを2億8000万ドル(約382億3800万円)で獲得した。
見せつけられた資金力に「コーエンオーナーはこの進展に満足しなかっただろう」。今月8日(日本時間9日)、リミッターが解除された。「メッツはため息をついたあとに、『どうでもよくなった』と言い、ブランドン・ニモに8年1億6200万ドル(約221億2400万円)を提示した」と指摘。球界関係者の多くが予想していた年数と金額を超えるオファーだったという。さらに立て続けにデビッド・ロバートソンと1年1000万ドル(約13億6600万円)で契約した。
こうなると見境はない。「次は、コーエンとメッツフロントが獲得を熱望するコウダイ・センガだ。そして、来オフは二刀流の天才を狙うことも含まれるだろう」と日本人2選手にも言及した。「一連の動きは、コーエンオーナーの今勝ちたいという欲望が表れている」とも。補強に次ぐ補強は、どこまで続くか注目される。
(Full-Count編集部)