名球会の“長老”が入会条件に持論 米田哲也氏「今後えこひいきが起きないように…」
20勝以上8度「先発に頑張ってほしいが、最多勝が15勝ではあかん」
現行の入会条件は、投手が日米通算200勝以上、もしくは250セーブ以上。打者は2000安打以上。米田氏は「2000安打は毎年3割を打っても13年くらい、200勝も毎年15勝で13年くらいかかるが、リリーフで毎年30~40セーブを挙げると7年くらいで到達する。このままだと、(今後の名球会のメンバーは)リリーフ投手に偏ることになるのではないか。バランスを取れるやり方を考えた方がいいね」とも語った。
「先発投手に頑張ってほしいが、そもそも最多勝が15勝(今季パ・リーグの最多勝は15勝、セ・リーグは13勝)というのがあかん」と米田氏。時代の違いもあるが、1968年の29勝をはじめ、シーズン20勝以上を8度マークしている米田氏の目に物足りなく映るのも、無理はないだろう。「我々の時代は100球程度でどうこう言われることはなかった。周りがみんなやるから、自分も『よしゃ!』とマウンドに立ち続け、結果が残った」と振り返る。
米田氏と、参加選手中最年少の34歳の巨人・坂本勇人内野手は、実に50歳差。それぞれの時代で功成り名を遂げた名選手が老いも若きも一堂に会し、両方から話を聞けるのも、名球会の魅力の1つだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)