近藤健介がFA流出 大きすぎる“穴”埋める外野は群雄割拠…新庄監督の舵取りは
FA近藤健介のソフトバンク移籍が決定、新庄監督の一手は
日本ハムからフリーエージェント(FA)権を行使していた近藤健介外野手のソフトバンク入りが決まった。球団では2017年オフの増井浩俊投手、大野奨太捕手以来5年ぶりのFA流出。2019年から2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得した好打者の“穴”を新庄剛志監督はどのように埋めるのだろうか。
来年3月に開場となるエスコンフィールド北海道の柱となる安打製造機を失った。痛い流出なのは間違いないが、魅力あふれる好素材がいる。まずは万波中正外野手か。今季は100試合出場で自身初の2桁14本塁打、40打点をマーク。打率.203は物足りないが、抜群の身体能力を誇る22歳。プロ5年目の来季の完全ブレークが期待される。
新天地で活躍が期待されるのが、阪神からトレード移籍した江越大賀外野手だ。2020年から3年連続で1軍無安打と苦しんでいるものの、身体能力や抜群のパワーは誰もが認めるところ。“ロマン砲”と評される29歳は北の大地で開花となるか。今川優馬外野手も今季プロ初の2桁10本塁打を記録。外野手争いに割って入りたい。近藤流出で浮いたマネーを大物外国人を獲得するの手だろう。
近藤は今季1軍で左翼、中堅を守った。足を使った攻撃なら五十幡亮汰外野手だ。開幕前に4番候補と期待されたものの、シーズン序盤に腰の手術。わずか6試合出場に終わったが、こんなものではないはずだ。横浜高の後輩に当たる淺間大基外野手も右足手術からの再起が期待される。
近藤は今季、右脇腹肉離れなどで1か月超離脱したものの、99試合出場、打率.302、8本塁打、41打点。出塁率.418とハイレベルな成績を残した。そんな穴を埋められるのは簡単ではないが、昨オフは西川遥輝、大田泰示といった主力外野手がノンテンダーFAとなって退団。松本剛外野手が打率.347で首位打者を獲得してブレークした。ピンチをチャンスに変える選手の出現を大いに期待したい。
(Full-Count編集部)