超大型トレードに“便乗”で「漁夫の利」 9人が大移動…転がり込んだ球宴捕手
アスレチックスの正捕手マーフィーを巡って3球団、計9選手が大移動した
メジャーリーグでは12日(日本時間13日)、3チームの計9選手が絡む大型の三角トレードが発生した。ブレーブスはアスレチックスの正捕手、ショーン・マーフィーを獲得するために、アスレチックスに4選手、ブルワーズに2選手を放出。アスレチックスはブレーブスの有望株左腕、カイル・ミュラーを含む5選手、ブルワーズはブレーブスの正捕手、ウィリアム・コントレラスを含む3選手を獲得した。
28歳のマーフィーは今季148試合に出場して打率.250、18本塁打、OPS.759の成績だった。ブレーブスはその対価として、今季97試合で20本塁打、OPS.860の成績で球宴にも出場した24歳捕手のコントレラス、MLB公式サイトの有望株ランキングで球団1位のミュラーら6選手を手放している。
一見、ブレーブスの“大盤振る舞い”に見えるが、MLB公式サイトはこの動きを解説している。「ブレーブスはマーフィーの獲得にかなりのものを手放したが、引き換えにMLB屈指の捕手を手に入れた」28歳のマーフィーは、2022年に400打席以上出場した捕手の中ではfWAR(勝利にどれだけ貢献したかを示す指標)が3位、長打率は.426、18HR、66打点という素晴らしい成績を残しているのだ。さらに高い守備力に加え、FA資格を得るのは2025年シーズン後と、今後3年間支配下に置けることも大きいとしている。
一方のコントレラスは、FAでカージナルスと5年8750万ドル(約120億5000万円)で大型契約したウィルソン・コントレラス捕手の弟。守備にやや難があるものの、今季はやや改善して自己最多の97試合に出場した。打撃は数字の通りの好成績で、球宴のスタメンに抜擢されたほどの逸材だ。さらに5年間も支配下に置けるとあり、大きな代償を覚悟で獲得したブレーブスの本気度が伺える。
そして、このトレードで“漁夫の利”と言えそうな動きを見せたのがブルワーズ。ブレーブスとアスレチックスの間のマーフィーの取引に介入する形で、三角トレードに持ち込んでいる。放出したのは有望株ランキングで球団8位のエステウリー・ルイーズだけ。それと引き換えに球宴捕手のコントレラス、ジャスティン・イエーガー、ジョエル・パヤンプスの3選手を獲得している。
(Full-Count編集部)